
こんにちは。ライターのくるまるです。
いつもはこちらのブログを書いています。
前回は新車で買ったフェラーリが中古になると値段が倍程になり、1億円以上儲かるというお話をしました。
今回はフェラーリを買って事故車になってしまったら、買取価格はどれくらいの値段になってしまうか?というお話です。
とある保険代理店の方から聞いた話によると、
フェラーリの事故は99%が自損事故。
なんだそうです。
確かに私のまわりでもフェラーリで事故をした人は自損事故です。
大勢の人がフェラーリに乗っているわけではないので、直接知っているのは1人だけですがw
他車が絡んだ事故が少なく、自損事故が多い理由は
- 年間の走行距離が他の車に比べて極端に少ない。
- 人や車の交通量の多い時間や場所へ乗っていくことが少ない。
- まわりの車が自動的に避けてくれたり、慎重に走ってくれる。
- フェラーリは車高が低く、車体が大きいので狭い路地などでぶつけやすい。
- 運転が難しく制御不能になる。
こういった理由でしょう。
また、99%の自損事故のうち
60%が高速道路料金所直後での事故
なんだそうです。
私の友人もまさに
高速道路料金所直後に発生した自損事故
だったので詳しくお話しましょう。
得意ではなかった車の運転
彼はいわゆる資産家のご子息。
しかも独身です。
完全に富裕層です。
彼は車が大好きで、私が初めて知り合ったときは
BMW335iカブリオレ(※イメージ画像です)
Mercede E63AMG(※イメージ画像です)
この控えめな(?)2台を所有していて

車は好きだけど、運転にはあまり自信がないので、運転しやすい車にしたんだ。
と言っていました。
確かにこの2台ならハイパワーながらも扱いやすいです。
彼がサーキットで出会ったものとは
彼は働かなくても資産による収入が十分にあったのですが、社会勉強も必要という事で普通の企業に就職したのだそうです。
車好きの彼が選んだ仕事は輸入車ディーラー店の整備士です。
じつは日本車メーカーのディーラー店では従業員が通勤に使う車にどこも結構厳しくて、トヨタならトヨタの車かダイハツの車、ニッサンならニッサンの車かルノーの車に乗るように、
「他メーカーの車に乗っててもいいけど、店には乗って来ないように。」と言われます。
キビシイ話ですが、まぁわからないでもないですよね。
その点、軽自動車やコンパクトカーの用意がなく車両価格も高い輸入車ディーラーでは、社員にはあまり無理も言えません。
なのでホンダだろうがスズキだろうが特に文句は言われません。
BMWやベンツを通勤のために乗っていったところで、納車前の車や修理で預かっている車にまぎれてしまいますし、会社としても別に問題ありません。
ココなら大好きな車に囲まれながら車について詳しくなれますし、愛車で通勤することができます。
そんな勤務先で彼はやはり車好きの整備士達と仲良くなりました。
先輩整備士が彼につけたニックネームは
ベンツ君。
「ビーエム君」よりも「ベンツ君」のほうが語呂が良かったからですw
そして整備士仲間の中にはBMWやVWでレースを楽しむ人も多く、一緒にサーキットへ足を運ぶことも増えました。
レースとはいっても国際レースのようなものではなく、いわゆる草レースというものです。
サーキットは1日貸し切りですが、合間をぬってサーキット走行会も行われています。
一般道では全開にできないような車をサーキットに持ち込んで思い切り走らせたいという人も実は多いのです。
そこで彼は見てしまうのです。
サーキットを駆け抜けるフェラーリを。

カッコよすぎる!!
一般道で全開できない車といえばやはりポルシェやランボルギーニ、
そしてフェラーリでしょう。
彼は走行会に参加していたフェラーリを見て胸を焼かれます。

なんでもいいからフェラーリがほしい。
彼がそう言って、手に入れるまでは時間はかかりませんでした。
フェラーリは新車で注文すると最速でも6ヶ月、人気車種なら数年待つこともざらです。
そこで彼が目を付けたのは価格もサイズもお手頃で、セミオートマチックの運転しやすそうな中古車
フェラーリ 360モデナ F1 でした。
出典:Wikipedia
当時、確か車体価格は1200万円ほどでしたが、そこはもちろん現金で一括払いです。
現金払いのフェラーリに納車トラブルが発生するわけもなく、整備が施された後、早々に納車されました。
彼は嬉しくてたまりませんでした。
休みの日には無意味に出かけました。
いいえ、意味はありました。
フェラーリに乗りって、あのエンジンサウンドとエキゾーストサウンドを聞きたかったのです。
フェラーリに乗って出勤しよう
納車されて2週間程経ち、彼の頭には一つアイデアが浮かびます。
会社にフェラーリ乗っていったら、ニックネームがフェラーリ君になるんじゃないか?
やはりお金持ちの人の感覚は我々庶民とは何か違うようです。
彼はこの 一発ギャグ アイデアを実行するため
休み明けにフェラーリ出勤することを決意します。
翌朝、夜の間に降った雨であいにく道路は濡れていましたが、昨晩決意したフェラーリ出勤を実行します。
やはり、毎日通う通勤路もフェラーリで走ると違って見えます。
先輩たちから「フェラーリ君」と呼ばれるのを、自分の車をゆび指す通学途中の高校生を窓越しに見ながら想像していました。
彼にとって出勤手当なんてものはあってもなくても同じでしたから、毎朝の通勤は渋滞の少ない高速道路です。
いつものように高速に上がり、料金所をくぐったところでやはり
「フェラーリサウンド」が聞きたくなりました。
彼はアクセルを一気に踏み込み、一気にスピン!
ズドン!!
高速道路の側壁に激突!
幸い彼は軽い打撲だけで済みましたが、360モデナの方はバラバラに大破です。
タイヤが冷えていたり、路面が水で濡れていると、フェラーリのエンジンパワーは最新車種の電子制御をもってしても抑えることができないと言われています。
朝の出勤時間という一日のなかでも気温が低く、前夜の雨で濡れた路面はフェラーリのアクセルを急激に踏み込む条件には最悪でした。
フェラーリは保険に入れてもらえない
彼に大きなケガがなかった事がわかると、まわりの人々が興味を持ったのはその損害額でした。
まず、フェラーリをはじめとする高級車は保険会社から保険の加入を断られます。
流行りの通販型格安保険では、確実に断られます。
さすがに自賠責保険だけではリスクが高すぎるので、彼の場合は車両購入店が紹介してくれた保険会社で車両保険以外には加入していました。
なので、ぶつけた高速道路側壁の修理代金は対物保険で支払われました。
事故車のフェラーリ買い取り価格とは?
しかしながら車両保険には契約できていないので
たった2週間で1200万円を丸損!?
普通の国産車ならそうです。
でも実はバラバラに大破して再起不能にしか見えない360モデナは
300万円で買い取ってもらえたのです!
廃車でも300万円で売れるんです・・・さすがはフェラーリです。
フェラーリは腐ってもフェラーリなのです。
(とはいえ900万円はすっ飛んでいますが・・・)
もともと生産台数が少なく、めったに中古部品が出ないフェラーリにとって、事故車は部品取り車としての価値が非常に高いのです。
フェラーリはやはりお買い得?
これにコリた彼は4WDでスリップしにくいニッサンGT-Rの新車に乗り換えました。
(※イメージ画像です)
この車も新車だと1000万円近くする車でした。
しかし、事故などしていないちゃんと走ることのできる車が
2017年2月現在、中古車価格が下落して買い取り価格は300万円台とか。
大破したフェラーリと同じような値段ですね。
GT-Rも中古車で購入していればここまで価格差は出ないので、どちらが損で、どちらが得とは一概に言えない話ですが、国産スポーツカーはフェラーリやポルシェなどに比べると非常に値落ちが大きいです。
スポーツカーを買う場合にはリセールバリュー(買い取り価格)もしっかり見極めて購入したいものですね。
それから、新車はやはり価格の下落が大きいです。
これはフェラーリといえども同じです。(限定車のフェラーリは別です)
よほどのこだわりがあって、ずっと乗り続ける。
と、いうわけでないのなら中古車を買うほうが賢い買い物とえそうです。
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